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何も取り柄のない私でも研究者になれた。今度は私が後輩研究者をサポートする番

はじめまして。

製薬企業の薬理研究員として働いている免疫 Boy と申します。

私は国立大学の臨床検査学科を卒業後、一貫制博士課程と学術振興会特別研究員を経て、現在は製薬会社の薬理研究員として勤務しています。

私は研究をスタートした学部3年生から現在に至るまで免疫学を専門としてきました。

このように経歴をまとめてみると、一見順調に研究者としての道を進んできたように思えますね。

しかし、私は自分自身のことをネガティブに考えやすく、「研究者として自立していけるだろうか」「他の学生は優秀で結果を出しているのに、それに比べて自分は全然結果を出せていない」などと長らく精神面で苦しんでいました

免疫学を学びたいと思い立った高校のある日

私は元々優秀な人間ではありません

どうにか入学できた地元では上位の公立高校にて最初に受けた学力試験では、下から 2 番目の成績でした。

それでも私は、当時から医学・生物学には強く興味を持っており、生物の授業では資料集の隅の方まで読んで、理解することに喜びを覚えていました。

その高校生物の資料集にあった免疫学は、たったの見開き 1 ページ分の内容でしたがすごく衝撃を覚えたことは今でも記憶に残っています。

「どうしてこの細胞たちは、自己と外敵を認識できるのか」

その答えを知りたいと思い、免疫学を学べる大学への進学を目指しました。

研究者として生きていく自信が持てないでいた

志望大学に無事に合格し、免疫学研究室にも所属することができ、難しいながらも免疫学を学べることに喜びを感じていました。

研究室の先輩や同期は皆優秀な人だらけでした。

日本トップの私立高校出身者、親が研究者の学生や帰国子女で英語が堪能な人までいました。

私は自己肯定感が低く、自分より優れている部分を見ては「この人たちに比べて、自分は何も強みがない」と思っていました。

更に、研究はうまくいかないことがつきものですが、その感覚に慣れていなかった時は特に精神的にキツいと思いながら過ごしました。

何も取り柄のないと "思い込んでいた" 私でも企業研究員になれた

大学での 7 年間の研究生活では、数え切れないほどの実験から得られた専門的な学びだけでなく、様々な個性や考え方を持った人に出会い、議論を通して刺激を受け、研究者として大きく成長することができたと思います。

更に、幸運だったことは、自己肯定感が人一倍低かった私でさえも「自分の強み、自分にしかできないこと」を見つけられたことでした。

今でも自己肯定感は然程高くはありませんが、以前よりもこの性格と上手く付き合えるようになり、現在も薬理研究員として大変ながらも、楽しく研究しております。

X にて研究駆け出しの学生を対象に調査したところ、私と同じように「研究者になりたいけど、自分がなれるか不安」なとど考えている学生は少なくないのではないかと思いました。

そこで、私が研究者を目指す後輩たちにできることとして、「研究職になりたいと思う強い気持ちがあればなれるという事を伝えて、それをサポートしたいと思うようになりました。

自分はかなり遠回りしてしまいましたが、このブログを読んでいる皆さんには最小限の苦労で研究者としての道を志してほしいと思います

従って、大学生、大学院生はもちろんのこと、同年代の研究者へ研究生活の QOL を改善する情報を中心にシェアしていきたいと思います。

至らない点があるかと思いますが、今後ともよろしくお願いします。

免疫Boy