アカデミアでは平日夜遅くまで、また土日祝日にも関係なくラボに赴いて、実験やデスクワークをするハードワークな方が多いのではないかと思います。
しかし、企業研究員の身では労働基準法等の規制の観点から、”仕事として”アカデミアのような自由度の高いワークライフを送ることが難しいのが実情です。
コロナパンデミックによる急激な環境変化もほぼ落ち着きを取り戻した現在では、在宅ワークをする研究者は少ないと思います。
しかし、論文やビジネス書を読むなど、企業研究員としての自己研鑽は自宅で継続して行かなければならないと私は思っています。
自宅で仕事をする際にモチベーションが上がりにくい、もしくは、集中しにくい環境の方も多いのではないかと想像します。
そこで今回は、自宅で効率よく、最大の QOL で仕事や自己研鑽をするために作った書斎をご紹介したいと思います。
私は仕事に使用するガジェットやツールにはお金をかけることにしています。
更に、この記事では大学院生時代から愛用している、PC 周辺機器も多く載せています。
在宅ワークだけでなく、研究室等で努力する読者の皆様のサポートになれば幸いです。
目次
免疫Boyの書斎の全体像
書斎では論文やビジネス書を読んだり、ブログを書いたりなど、自己研鑽のために使用しているため、誘惑になるような趣味のものは一切おいていません。
デスクワークに集中できるように部屋の角に顔が向き、生活環境と意識が分離できるように配置を工夫しています。
また、私の書斎では座椅子タイプのワークチェアを採用しており、全体的に纏まった書斎だと印象を受けると思います。
私は仕事をする際に、物がごちゃごちゃ置かれていたり、あまりにもワークスペースが広いと集中力が切れやすい性格です。
そのため、小さく纏まっていてシンプルなデザインの書斎にしました。
MacBook Pro 13 inch
大学院入学時に購入してから、今に至るまで使い続けている PC です。
私の大学院の研究プロジェクトでは、生物学的解析で得られたデータを GraphPad Prism にて統計解析することや発表・申請書の作成をメインにこの PC を使用して作業していました。
しかし、一貫制博士課程の授業や自己研鑽等で構造解析や R studio を用いた single cell RNA seq 解析をやってきましたが、このスペックであれば十分に対応してくれました。
画面の大きさについて、家電量販店で実機を比べた際に、13 inch 以下だと小さすぎて解析に不便が出そうであり、それ以上大きいと持ち運びに難がありそうだと感じました。
5年間以上使い続けており、バッテリーの寿命のため一度交換した以外は何も問題なく使用できています。
アカデミアの方であれば、所属大学が「Apple on Campus」というプログラムに参加していれば、割引価格で購入できるため、ぜひ検討してみてください。(卒業前に AOC を利用して Apple 製品を購入しておくのも良いかもしれません)
BoYata ノートパソコン スタンド
マウスとキーボードを同時に使用する場合の必須のアイテムです。
かなりキツい角度をつけても安定感があり、外部モニターと並列させて使用する際に非常に役立っています。
MacBook Pro と近い材質である点も好きなポイントですし、長時間の作業でも熱が籠もりにくいデザインになっており、PC へのダメージも少なく済んでいる印象です。
Satechi マルチ USB-C ハブ 8-in-1
仕事への集中力を高めるために、配線やモノを書斎のデスクの上にはなるべく置きたくないと考えていました。
その問題を一気に解決してくれたのがこの USB-C ハブでした。
MacBook Pro の USB-A 入力を可能にするだけでなく、SD カードなどの記憶媒体の入力や、HDMIとVGAの両方でセカンドモニターへの接続もこれ一つで解決しました。
学会等で発表する際にも、このハブを持っていくだけで発表や資料提出などが可能となり、大活躍してくれました。
個人的には、MacBook Pro と同じ質感を持ったデザインが気に入っており、書斎全体の統一感にも繋がっています。
Logicool マウス & キーボード for Mac
マウスは会社でも兼用していますが、「このマウスがないと仕事がしにくい」と思うほどに気に入っています。
まず、手に馴染むデザイン担っているため、長時間のデスクワークでも疲れを感じにくいと思います。
また、個人的なお気に入りポイントとして、専用のソフトウェアをインストールすることでマウスの機能を追加できることです。
例えば、パワーポイントで資料を作る際、拡大縮小をマウスの再度ホイールで調節可能にしたり、切り取り・貼付けをサイドボタンで制御できるようにカスタムできるなど、PCでの仕事の効率化に有用な仕掛けが多くある製品になっています。
更に、マウスもキーボードも、ボタン一つで接続先 PC の切り替えができるため、会社の PC と行き来するような作業もストレスフリーでできています。
Mac ユーザーであれば、仕事の効率とモチベーションが格段に向上するので、ぜひ購入を検討してみてください。
外付け HDD (データバックアップ用)
研究者としてデータの管理は実験と同じくらい大切なことだと思います。
アカデミアでは、共有フォルダにバックアップを取るなどの習慣ができている学生は少ないのではないでしょうか。
実験の生データやその解析データ、発表資料に至るまで、データが消えてしまっては研究の進捗や論文発表、卒業に多大な影響が出てしまう可能性があります。
そのためのリスクヘッジのために、必ず研究用の PC のバックアップは取るようにしましょう。
MacBook であれば 「Time machine」という、外付け HDD を接続していれば定期的にバックアップを取ってくれる優秀な機能が備わっています。
何事もなければよいですが、保険と思って準備をしておくことを強くおすすめします。
セカンドディスプレイとモニターアーム
書斎を作る際に追加購入したモニターとモニターアームですが、非常に満足しています。
特に、モニターアームは初めて購入しましたが、仕事用デスクには必須だと思いました。
その日の身体のコンディションや仕事内容によって、取りたい姿勢が異なると思います。
モニターアームがあれば、どのような姿勢でも、画面が見やすい位置に移動させることができます。
また、個人的に気に入っているのは、画面を 90 度回転させることができる点です。
論文などの文章を読む際に、縦長の状態にすることで非常に読みやすくなります。
モニターはコストパフォーマンスの良いものを選択しました。
YouTube やゲームを楽しみたい人や、画像・動画作成をしたい人には、解像度が少し足りないかなと思います。
しかし、私のような研究や自己研鑽の範囲であれば、このスペックで十分だと思いますし、非常に満足しています。
ローデスクと座椅子
私の部屋のインテリアだと一般的なオフィスデスクとチェアーを置くには狭くなってしまうため、ローデスクと座椅子の組み合わせにしました。
導入前は長時間のデスクワークで態勢がキツくなりやすそうで不安でしたが、これらの商品は問題なく、むしろ満足に在宅ワークができています。
また、私は思考を巡らせる際に胡座をかくことで深く物を考える癖があるのですが、その個性と合っているようです。
部屋の間取りやインテリア的に一般的な書斎の形が取れない際に、ローデスクタイプの書斎を検討されても良いのではないかと思います。
最後に
いかがでしたか。私自身、仕事に使用するモノについてはお金をかけるかわりに、綿密なリサーチをしてから購入するようにしています。
実際、今回紹介した全商品は使用経験も長く、満足しているものをお示ししました。
仕事の効率やモチベーションが上がるのであれば、これらの投資には意味があると思うし、そうするべきであると私は信じています。
読者の皆様のご参考になれば幸いです。
このブログでは研究を志す学生や研究員の役に立つ情報を、本業の隙間時間を見つけて発信しています。
「この記事は良かった」「次の記事が読みたい」と感じたら、質の高い記事を継続的に書いていくためにも、投げ銭で支援をお願いします。